キッズ

夜尿症(おねしょ)

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夜尿症(おねしょ)の原因

1.多尿型夜尿症

尿量が多いためにおこる夜尿です。

多尿なのかどうかは尿の量を量ることによってわかります。昼間は尿量が正常でも、夜間睡眠時に多くなるという人もいます。もちろん夕方以降に水分をとりすぎると夜間睡眠時に多尿になります。

ただ、水分を控えてもやっぱりおねしょをしてしまうということはありますね。その場合、パソプレッシンというホルモンの分泌に問題があることも。

パソプレッシンは昼間はあまり分泌されず、夜になると盛んに分泌され、尿の量を減らす働きをします。小さな子供ではあまり分泌されないのでしきりにおねしょをしますが、4~5歳ころから良く分泌されるようになりおねしょも減ってきます。

2.膀胱型夜尿症

尿をぎりぎりまで我慢し、どのくらいの量が溜められるかを量って判断します。容量が少ないとおねしょをしやすくなります。膀胱が小さかったり、大きさは普通でも緊張していてあまりふくらまなければ容量は少なくなります。体重1kgあたり7ml以下、つまり体重が20kg場合140ml以下だと場合膀胱型夜尿症であるといえます。

3.未熟型夜尿症

排尿機能が未熟なための夜尿です。夜間睡眠時尿量や膀胱容量も問題がないのにおねしょが続く場合は、膀胱や腎臓の機能が未熟であるということが考えられます。 そして、夜尿症(おねしょ)には心理的なこともやはり関わっているようです。


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夜尿症(おねしょ)の子供との接し方

夜尿症・おねしょの子供への接し方は、起こさない、叱らない、あせらない、が大原則。

寝ている子供を夜中に起こすと、パソプレッシンというホルモンの分泌が悪くなります。

パソプレッシンは尿が出にくくなるように働くホルモンです。

夜に分泌が多くなり、トイレに行かずにゆっくりと眠って体を休めることができます。昼間には分泌量が減るのでトイレの回数もふえます。

毎晩起こしていると、夜にこのホルモンが分泌されるというリズムが身に付きません。

中学生まで続いた夜尿がやっとおさまったと思ったら、不眠に悩まされるようになった例があります。

毎晩起こされていたため、目が覚める癖がついてしまったのです。

寝具を汚さないので手間はかからなくなったかもしれませんが、これでは夜尿症(おねしょ)が良くなったのではなく、夜眠れないのでトイレで用を足すようになっただけ。あまり好ましい状況ではありません。

就寝中は、膀胱にまとまった量の尿を溜めたまま過ごします。これは、膀胱の容量を増やすトレーニングにもなります。夜に起きて排尿をしてしまうとトレーニングになりません。

夜尿症・おねしょには睡眠の質を整える事も大切です。

昼間は楽しく、適度な運動をして過ごし、夜には静かで暗い環境で寝る。就寝時刻、起床時刻を規則正しく行うなどの、良い睡眠をとるためのリズムづくりを昼間から心掛けるのも大切です。

緊張する場面や、恐怖を感じたときトイレに行きたくなることが誰しもあるように、精神状態が膀胱に関係していることは確かです。

ずっと続いて困っていた9歳お子さんの夜尿が、ある時ピタリと止まったと言うので驚いたことがあります。よく話を伺うと週に6日習い事に通っていたのを全部やめさせたのだとか。本人は嫌々通っている様子がなかったのでご両親も気付かなかったのですが、子供の負担になっていたのかもしれません。

夜尿症・おねしょがストレスにならないために、失敗しても叱らないようにします。

また、叱らずとも親が心配のあまりあちらの病院、こちらで針、そちらでお灸というように様々に子供を連れまわすのもどうでしょうか。子供は自分がたいそう重大な病気だと勘違いしかねません。行く先々で「この子はおねしょをするのです」といわれては子供の自尊心も傷ついてしまいます。


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夜尿症と漢方薬

夜尿症・おねしょは、体質的に虚弱で膀胱や腎臓の機能が未熟であるケース、ストレスや自律神経が影響しているケース、体に冷えがあって尿量が多くなっているケース、喉が渇きやすくたくさん水分をとってしまうケースなど、その人の傾向にあった漢方薬を飲むことが重要です。

夜尿症・おねしょは、あせらず…。とはいいますが、あまり長引くと本人の精神衛生上も良くないですし、家族にとっても負担です。やはり子供のうちに手を打っておくにこしたことはありません。

ご相談をうける年齢で一番多いのは10歳前後で、学校の宿泊学習の前に何とかしたいというものです。ですが、漢方を飲み始めたからといって1ヶ月、2ヶ月といった短い期間で身体は変わってくるものではありません。

あまり早い段階で心配する必要もないのですが、8歳を過ぎるころにもなれば、本人もご家族も苦痛になり、先のことが心配になってくるのではないでしょうか。

そうであれば あれこれと思い悩む前に是非ご相談ください。

子供は薬の影響をうけやすいですから、夜尿症(おねしょ)に限らず、安心して飲ませられる身体にあった漢方薬をもっと活用することをおすすめいたします。

(多くの夜尿症は漢方薬で対応できるものですが、なかには器質的な問題が原因で起こっているものもあります。その場合は病院をおすすめする場合もあります。)


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大人にも多い夜尿症(おねしょ)

大人の夜尿症・おねしょも多く、20歳から30歳の方が結婚を控えて夜尿をなんとかしたいというご相談が多いようです。

子供のころに一度はなくなった夜尿症が、思春期を過ぎて再発し、親にも言えず一人でかかえているという状況は意外に多いものです。

1年に1~2度オネショをする程度ならば、そのときの体調などによってままあることで、夜尿症・おねしょと考えるよりも、突発的な事故と考えて気に病まない方が精神衛生上にも良さそうです。

けれど、1週間に数回、あるいは毎日というように頻繁であれば、旅行を楽しめないとか、結婚に踏み切れないとかいう支障も出てくることでしょう。

ストレスが原因で睡眠リズムが乱れ、抗利尿ホルモンの分泌がうまくいかないということもあります。漢方薬でその原因を取り除いてゆくと夜尿の回数も徐々にへっていきます。


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夜尿症(おねしょ)のある子の宿泊行事

夜尿症(おねしょ)があると悩ましいのが修学旅行、林間学校、スポーツ合宿などの宿泊行事です。毎日おねしょをする癖があるならもちろん、週に数回程度のおねしょでもお泊りとなると心配です。

一泊の場合は、友達と夜更かししたり、寝ないお子さんも多いので、失敗しなかったという例がほとんどです。また、小学生ではクラスに夜尿症の子が数人いるのは普通ですので、担任の先生に相談して夜中に一度トイレに起こしていただくようお願いしても何も問題はありません。

問題は数泊のお泊りがある場合、あるいは中学生以上で先生にも相談しにくいというケースです。

皆さんがどのような対策をしているか、いくつかの例をご紹介しましょう。

  • おねしょの量があまり多くないようなら、おねしょパンツや、おねしょパジャマを利用する。(両方併用だと安心)。
  • オムツの着脱を教員の部屋でやらせてもらえるよう事前に段取りする。
  • 濡れても目立たない濃い色のパジャマにする。
  • 夜尿症の薬を病院で出してもらう。(デスモプレシンなど)効く子はこれでぴたりとおねしょがとまることがありますが、薬でおねしょが一時的に止まることがあっても、治るのとは別ですので一時的な利用としてお勧めします。

いずれの方法も事前に必ず自宅で何度か試して、お子さんが安心して宿泊行事に出かけられるようサポートが大切です。

出先ではお子さんも多少緊張感をもって過ごしますので、自ら水分摂取量をコントロールしたり、就寝前にトイレに何度か行ったりなど、家では甘えがあって出来ないことでも自分なりに工夫して対処するものです。こうした経験はお子さんの成長や自信へとつながっていきます。夜尿症だから行事に不参加というのではなく、なんとか参加できるといいですね。

また、子供が行きたいといっているのに、親は失敗したときのことを考えて不参加にしたり、逆に子供はどうしても行きたくないのに親が無理やり行かせようとしたり、親子で衝突するのは良くありませんので、お子さんの気持を尊重しながらバックアップしてあげてください。

そして、万一失敗した時にパニックにならないよう対策を練っておくと安心です。

布団から出ず、具合が悪いので先生を呼んでくれるよう友人にお願いする。

先生と二人で話をする間、お友達には席をはずしてもらうなどの段取りを話し合っておきましょう。

中には、事前に友人にカミングアウトしてしまう子もいます。

膀胱の機能障害、発達障害、あるいはホルモンの障害などの病気が原因で、ときどきおねしょをしてしまうからオムツをして寝ている・・・といった言い方もできますね。

カミングアウトしたあとは気持ちが楽ですし、友人に何かとフォローしてもらって助かったという話も聞きます。もし信頼して話せるお友達がいるなら選択肢のひとつかもしれません。